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ある日春のイタリアン [素敵なレストラン]

最近あたたかくなってきたと思ったら、急に花冷えのする日が続いている。お天気も曇りがちで、雨も多く、祖母の俳句にも、花雨が詠まれた。

お仕事の日はいつも近場で済ましているのだけれど、この日はスタッフの車でちょっと遠出してみた。やってきたのは中央公会堂近くの静かな路地にある透明感のある空間とスタッフのオネェさんのお気遣いがうれしいイタリアン。

ご夫婦で経営されているよう(旦那さんがシェフ)で、お二人のこぢんまりとして、愛らしい雰囲気に合った器と、春のイタリア料理が出てきた。久々に、ものすごく自然の恵みのつまった、爽やかなサラダに、日本の片口のような器で頂くスープは冷製。

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フルーツや野菜がチーズと色とりどりに混ざり合って、不思議な味を出すサラダは、イタリアの自然の恵み料理を思い出させてくれたと同時に、この繊細な心遣いのつまった演出は日本のイタリアンだと実感。ほんのり幸せなランチだった。

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食べる前に写真タイムなんだけれど、隣のクリエイターのスタッフも、写真を撮ってて、なんかこういう風景って落ち着くな、と感じた。

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コーヒーではなくティー [素敵なレストラン]

プロジェクトの打ち合わせによく使うイタリアでは珍しいカフェではなく紅茶のお店、Pottry cafe。Brera周辺にある。お昼のランチはベジタリアンフードから普通のイタリアンまで、すべてオーガニック素材で仕上がっている。私はいつもPollo e Verdure(チキンと野菜)をオーダー。ちょっとカレー味になっていて、野菜がしっとりしているのでおいしい。

イタリアはカフェ(エスプレッソ)で有名なので、滅多に紅茶屋さんは見かけないのだけれど、ここはロンドンにもお店があるようで、イングリッシュティー一通りや珍しい種類の紅茶がそろっている。精神安定ティーとか、小悪魔ティーとか。

ここで打ち合わせをすると、誰とでもいつも昼からいて夕方まで話し込んでしまう。イタリア人はがやがやと楽しくおしゃべりしながらコーヒーをのむのが好きなのでやかましいけれど、ここではみんな静かにティータイムを楽しむのだ。

それからここではポットやカップに絵付けのサービスを行っている。釜によってだいたい一ヶ月くらいで焼き上がるのだそうで、どこか他の街に送って焼いてもらう。直接行ってやらせてください、でそのまま絵付けができる。店内の食器類もすべて店員さんの手描きのもの。二つと同じものがないのでおもしろい。自分の絵付けしたカップで紅茶を飲むのもまたスローでいいものだろうな。是非挑戦したかったけれど、時間がなくて挑戦しなかった。

4月に帰ってきたときにやろうかな?


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フレンチフライってほんとにフランスの揚げ物? [素敵なレストラン]

パリで素敵なレストラン、カフェをいっぱい見た私。でも、どうも納得いかないことが一つある。それは、どこへ行ってもフライドポテトなるものがいろんなメニューに付いてくること!!それもメインに。

なぜこんなことを言い出したかと言えば、ポンピドゥーセンターの近くでお昼を食べていたとき、突然となりのアメリカ人が言い出した。英語でフレンチフライって言うこのポテト、フランスの揚げ物のことを言ってるの?と。そう言えば、わたしもその疑問あります!ということで、話を聞かせてもらう。そしたら店員の一人が、そうよ、それはフランスの食べ物なの。フランス語ではフレンチ・フリッツって言うのよ。と。本当なのか?かなり怪しい。

まずはエッフェル塔近くのおしゃれなカフェでのお昼。マダム!とか呼ばれてランチのスペシャルコースをオーダー。

エリックのメインとわたしのメイン。私のはフレンチフライが付いている!!このお肉、かなりおいしかった。けど、フライドポテトが付いてるとなんだかアメリカのファーストフードに見えるのはわたしだけだろうか??エリックのはチキンとペッパーの串もの。なんやらソースで。(ちょっとフランス語は覚えてません・・・;)これは見た目も日本のおしゃれカフェ見たくなっててかわいいし、ご飯にもなんだか嗅いだことのないスパイスで味付け、香り付けされた香りがする。私は肉とポテトか〜、メニューには子牛のフィレ肉なんとかかんとか風グリルみたいなフランス語が書かれていたけれど・・・

次はモンマルトルの丘周辺のこぢんまりとした家庭風なレストランで。

オニオンスープは暖かくてとてもおいしかった。オムレツも、エリックのはグリーンペッパーソースのステーキ、おいしかったけど、フレンチ・フリッツ!!!!!!!!

ところで、そのフレンチ・フライの由来を調べてみた。私何やってるんだろう?忙しいとこういうことがしたくなる・・・雑学。

その結果、フレンチフライの名称からフランスが起源との考えもあるが、ヨーロッパなどではベルギーが起源だとする説も広く流布している(らしい)。これは、アメリカにフライドポテトを持ち込んだのがベルギーからの移民達であり、また彼らがフランス語を話すことから、フランス人と間違われていたらしいのだ。

ということで、フランスと違うやん!という結果になったのだった。でも、ヨーロッパではフライドポテト専門の店もあるらしく、付け合わせにポテトが来て、ファーストフードみたい、って思ってしまうのは、アメリカの影響であることが明らかに。アメリカという国はなんでもかんでもに影響を及ぼしてくる国だな。すごい。ハンバーガーにポテト、というスタイルはアメリカのカフェスタイルで、それが世界にファーストフードビジネスとして出回って、そんなものが元々なかった日本で育った私は、それはファーストフードのものだと思い込んでいて、英語でどうしてポテトはフレンチフライって言うのだろうか?なんていう変な疑問が生まれていたのだ。

でもアメリカ人もその疑問を抱いていたわけだし、今となってはフライドポテトはアメリカのものってことかな・・・

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ミュンヘンのビアホール [素敵なレストラン]

今日はちょっと気分を変えてドイツ料理のレストランでも紹介することにした。ドイツで唯一納得のいかないのが、食文化。バイキングであり、旅や戦いをしながらの生活のため、力のつく、そして保存のきくものが多いのだろうか??しかし、ちょっと旅行で楽しむ分には、料金も安いし、日本料理と全く対極にある料理を体験できる。

まずは黒ビールをオーダー、ということで、今回訪れたのは旅のお供のガイドブックでもおすすめ、1328年創業と言う歴史もあり、道を歩いていてもすぐわかるにぎやかさ!というAugustiner Brau Munchen(アウグスティナー)。とっても活気のある店内は満員に近い・・・と思いきや、すごく奥が深く、迷いそうになりながら奥の部屋に案内されたのだった。忙しく店員さん達がビールジョッキを運んでくる。すっごく活気があって、これがバイエルンか〜〜〜〜〜〜。と圧倒される。

そしてこの日のメニューは、全然ドイツ語が読めないので、店員のおすすめを。

1、ハンバーグとクリームサラダのマッシュポテト添え

2、ミートボール入りスープ

3、バイエルン地方特製、豚足の照り焼きとジャガイモボール

そして、プレッツェルと一緒に。

食べれるか〜〜〜〜〜〜〜い!!とマジで突っ込んでしまう恐ろしい料理の数々・・・豚足は人生初の挑戦だった。エリック曰く、香港でもこういう料理はある、とのこと。メインはチキンらしいけど。それから、ゼラチン質の部分はお肌にいいとのこと。でも、健康には良くないんじゃ・・・

しかし、何の飾り付けも無く、どん!どん!とお皿に盛りつけるこの豪快さ・・・そして、肉とポテトで攻めたたおすこの一貫性(?)!!ドイツ代表のパワー、そして何よりオリバー・カーンの強さはこの郷土料理でつくられているのだ、と実感。

サッカー日本代表・・・フィジカルで敵う相手ではありません。もともと食が違う!!いくら鍛えたって勝てないよ!!ということで、日本はやっぱり技術力と組織力で勝負ですね!!オシム様!!

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オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

  • 作者: 木村 元彦
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本


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真っ黒パスタ [素敵なレストラン]

ベニスでいいレストランをみつけた。ベニスに旅行に行くという方、おすすめ!!この根っからの観光都市は、前にも書いたように何でもかんでも高い!!!!!!ので、おいしくてお値段安めの店を探すにはちょっと努力が必要。ちょっと駅やヴァポレットの停泊所から歩いてみて探し当てる。せっかくイタリアにいるのだから食を楽しまなくては!!

今回のレストランの注目点は、全て手打ちパスタというところと、他ではなかなか見ない珍しいメニューが選べるところ。セコンドも充実したシーフード中心のメニュー。観光都市の中でも住民が多いと言われるユダヤ人街で有名なゲットーの近く、カナレッジョという地区。Spaghetti da Beraというお店。住所はCannareggio 2315 Veneziaだけれど、この住所を見たってどうやって辿り着いていいかはわからない。駅からリアルトまで歩く一本のメインストリートをずうっと歩いて、にぎやかだな〜〜と思われるレストラン達をすり抜け、ふっと左を見るとレストラン??というかんじ。わからん!!
最寄りはCa'D'Oroか、S.Marcuolaでヴァポレット下船。カジノの近く。宝探しだな。

写真はEricチョイスのイカスミパスタ。前回のSpaghetti Neroより断然おいしかったそう。ここのパスタは細めを使ってて、それがまたいいのかも。なんだかパスタが重く感じられない。

Scampiのグリル。隣のおじさんがオーダーしていて思わずニオイでオーダー。そしてその隣の席も、これください、とオーダー。

ちなみにイタリアを常に厳しく切っているクラスメイトのクリスさん(日本人)曰く、“久しぶりにパスタのことをおいしいと口に出して言った。”のだそう・・・アモ〜レ!!


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イタリアンフードデザイン 2 〜スローフード文化〜 [素敵なレストラン]

そろそろ仕事が再開するな〜という今日このごろ、香港人の彼はもう始まってていないので、ゆっくりと食文化について豆知識を増やしてみたり、今までの作品、活動をまとめてみたり。彼の働く3Mはイタリアにしては珍しく夏休み短いな〜〜、あ、あそこはアメリカの会社か・・・

ところで、イタリアがトマトと出会ってから・・・

19世紀になるとパスタの人工乾燥設備が考案されパスタの生産性は飛躍的に向上、イタリアのパスタは欧州各国や米国まで輸出されるようになった。また、1880年から1920年にかけて400万人にのぼる南イタリア人が米国に移住、イタリア食文化もあわせて輸出していくことになる。そうか、だからボストンに留学中に中華街ならぬイタリア街があったんだな・・・彼らを原点に米国にイタリア食が広まり、現在ではアメリカの第2国民食と言われているらしい。!?!?なんと・・・そういえば、アメリカ人はピザ好きだもんな!!!!全然イタリアのとは違っているけれど。分厚いからね。うちの妹からの衝撃アメリカレポートでは、彼らはチョコレートをピザにかけて食べているらしい。おぇっっ・・・


そんなことしないで食べてね。Pizza Bianca。トマトを使っていない白いクリームソースとチーズのピザ。ナポリのピザ選手権で優勝したという職人のいる店で。

しかしところで、栄養学的な価値を顕在化させ、イタリア料理が世界的な脚光を浴び始めるのは1975年のアンセル・キース教授、1983年のロベルタ・サルバドーリ女史の『地中海式ダイエット』が著されてからなのだそう。これらを契機としてイタリア国内でも南イタリアの食事が見なおされはじめ、米国でもイタリア料理をベースにした“カリフォルニアキュイジーヌ”に発展している。そして現在では、中国料理に次ぐ喫食人口をもつのではないかとも言われるに至っているのだそうだ。

そうか!!だから南イタリアは食の宝庫なんだな。ミラノにいるよりかなり食を楽しめたし。日本人には嬉しいシーフードとトマト、オリーブオイル、トマト・・・

近年の動きとして、大量生産による食の均質化、合理化に対するカウンターカルチャーとして“スローフード”という概念がイタリアから発信されている。イタリアにはスローフード協会ならぬものがあり、“「急ぎ足の生活」が習慣や文化を崩壊させつつあることに危機感を感じ、郷土料理の風味と豊かさを再発見しようと各種の活動をしている”のだそう。彼らのあいだでは、良い食生活がどのように私たちの精神・肉体どちらにとってもの健康増進につながるかなど、真剣に議論されており、根底に流れる思想がイタリア食文化に通じていることを考えると、イタリアは高度な食文化の発信基地であるといえるのではないか。イタリア人はみんな料理好き。それに、インスタント食品は滅多に買わない。まず、カップヌードルが無い!!!!

素晴らしい。現在アメリカから発信されて日本でも常識の一部となっているLOHAS的な生活。ご存知でしょうか??LOHASとは、Lifestyle of Healthy and Sastainabilityの略で、環境や健康に配慮したライフスタイルの促進をテーマにしている。UnileverのworkshopでCRMのエクササイズをしたときに調べたUnileverブランドの一つであるLiptonも、アメリカではめっきり健康志向。ホームページはこちら。お茶が体のどの部分にどんな効果があるかまで調べられる機能付き。それとイタリアンな食生活が直接結びついているかはわからないけれど、それを考えると、日本でイタリアンがこれほどまでに受け入れられた理由はわかる。日本人は古来から自然を愛し、その恵みを尊重する文化を持っている。それに、イタリア料理は味付けは至ってシンプルで、素材を活かす。そのシンプルなテイストは、日本人にはフランス料理やトルコ料理より親しみやすいだろう。それにオリーブオイルは普段からそれを使わない日本人は、便通を良くするはたらきがあるのだそうで、ダイエットに最適。それでなくてもヘルシーオイル。


Fritto di Grazia Ischitana。イスキア島の海の恵みフライ。なんじゃそら。

そもそも、イタリア料理はゆっくり時間をかけて会話や料理を楽しみながらいただくのが基本。素材は自然の恵みをたっぷり使った、農薬の使われていない食材達。この前なすを切ってみると、ぶっとい幼虫が!!気っ持ち悪かったのでしばらくなすを買っていなかったけれど、薬を使っていないからこそなのでは??日本では均一に揃った野菜、無視なんて心配する必要の無い野菜、全部パックされてる野菜が売られているけれど、こっちではカタチも不揃いで、どさっとカゴに並べられた野菜達を計り売りしている。そんな野菜だからこそ、生で食べても、パスタにしてもフレッシュなのだろう。日本にいた頃、私は生野菜が嫌いだった。スープやみそ汁に入れてボイルしたり、煮付けになっている野菜、天ぷらでも野菜が大好きだけれど、生のサラダはちょっと・・・でも、イタリアに来てからよくサラダを注文するようになった。トマトやその他の野菜がとってもフレッシュだから。

アメリカから輸入されたLOHASなトレンド。それは、自然の恵みを大切にする日本人の心と、アメリカナイズされてきた現代社会の中での食生活の見直しという場面で、イタリアの食生活を日本にますます、日本に限らず世界中にますますイタリア料理が受け入れられていった末の一種の結果となんだろうな。イタリア発、アメリカ経由、日本。でも、日本人はもともとヘルシーな食生活を持っている。それにLOHASなんて言わなくてもそんなこと、日本人らしく生きてればそこに自然に辿り着くのだ。その結果、日本にはLOHASな人や生活が充満中。

忘れてはならないのが、イタリアに来て、イタリア料理おいしいからといって食べ過ぎないこと。量は多いし、食べ過ぎは逆効果。正しくバランスの良い注文の仕方を心がけましょう、って私が今ナポリで食べたつけが来てるのだけど・・・・・・現在彼氏とお腹休め週間実施中。

健康と環境、現在の2大ライフスタイル課題・・・私の今のOIKOSでの仕事も、その波に乗せて、みんなの生活をもっとwell-beingなものにできればと考えている。

LOHASナビジネスを考えている、私のお勉強本>>>
日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS


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イタリアンフードデザイン 〜イタリア料理の歴史〜 [素敵なレストラン]

ナポリ旅行に行って、たくさんの美しいイタリアンな食事に出会った。そこで、ふと考えた。イタリアンって、日本では日本食、フレンチ、中華に並んで名店の多い食事。それにどこの情報誌を見たって“イタリアン”コーナーがあるし、ある意味日本食や中華の次にと言っていいほど身近な食事なのではないか??しかも、ありとあらゆるレベルの店がある。イタリアンなファミレスから本格派ナポリのピザを焼いている名店、イタリアン居酒屋にワインバー、日本庭園を見ながらおしゃれにイタリアン、町家イタリアン・・・なんじゃそら!?

日本人は本当にイタリアンが大好きだ。食事も欧米化されてきた現在、わたしみたく毎日日本食を朝から食べてる日本人はなかなかいないとよく言われる。私はイタリアンも好きだ。じゃぁ、なぜイタリアンは日本人にそこまで受け入れられたのか??


写真はライスコロッケ・・・イタリアに来て以来ずっと探していた。遂にナポリのホテル近くのお肉屋さんで遭遇。でも、トマトソースじゃなかった。

世界三大料理はフランス料理、中華料理、トルコ料理の3つ。それぞれ食の中に美がある。フランス料理に至っては食事なのか、食事ではないのかわからない芸術ぶり。中華料理はうちの香港人の彼から学んでいるが、奥が深い・・・彼らの調理方法、調理器具、材料は世界一。トルコ料理はいまいち・・・でも、クラスメイトのトルコ人達は料理がうまい。トルコ人の多いイタリアはKebapショップもいっぱいあって、たまに食べるとおいしい。日本食だって、世界に誇る繊細さ、なかでも自然の恵みをそのままいかした、フランス料理にはないナチュラルでヘルシーな美しさを備えている。一部の料理は宗教と結びついてその意味を成している。どの料理も、それぞれの国の文化を凝縮し、それを芸術レベルにまで高めた素晴らしい食事だと思う。

では、なぜイタリアンはそれに入らない??イタリアンだって、美しい。それに、なぜ日本人はイタリアンをそれほどに愛するのか??
まず、イタリアに来て趣味が料理になったと言う(!?)うちの香港人との“料理は文化、それに歴史にも基づいてるよね?”という話から、それを掘り下げてみた。ナポリに行って本場のピザを楽しんで、ピザ・マルゲリータの生まれたきっかけの話に遭遇。

このピザは、マルゲリータ王妃をナポリにお迎えする記念式典にて、ローマ帝国国旗カラーの赤、緑、白をピザの中に表現したことに始まったらしい。ふむふむ、なにかありそう・・・

そもそもイタリアの起源はローマ帝国にある。近隣諸国への遠征の続く中、チーズは兵士達の保存、スタミナ食として発展した。国が滅亡してからは、他民族からの侵略を受けつづけたため、食文化に関する文献が残っておらず正確な考証は不可能ではあるけれど、各地の自治都市の形成に伴って食文化も地方色の濃いものとなっている。しかし、食に対する高度な先進性がイタリア料理にはあるらしい。

12〜13世紀になると、手打ちの生パスタとして現代のパスタの原型が出来あがってきており、14世紀にはパスタの生産業者も出現していて、この時期、トスカーナの料理人によってレシピ集も『料理の本』として執筆されたり、15世紀〜16世紀ルネサンスを迎えるころには、エステ家の執事長によって宴会料理の構成などを記述した著作など、料理と食文化に関する出版物が出され、他国に類をみない高度な食文化をもっていた。フランス料理の原型となったと言われている、フランス皇太子に嫁いだメディチ家のカトリーヌが従えていった料理人たちの料理も同じ時代のもの。ん??フランス料理の原型になった!?!?あのフランス料理の??ふむふむ・・・

そして、18〜19世紀に至るわずか100年の間に、この国は食生活の革命的な変化が訪れる。その契機となったのが16世紀に大航海時代を背景にナポリにたどり着いた”トマト”。トマトは最初観賞用として扱われるも、ナポリ人たちの熱心な品種改良により18世紀に食用されるようになり、この改良と時期を同じくして、パスタの工業化の動きがあり、大変な労力のかかったパスタの押出しが機械によって行われるようになり、いわゆる“トマトとパスタの出会い”という歴史的な出来事となる。
トマトとの出会いが、イタリア料理を変えた。それまで味覚基調は、甘酸味、甘辛味であり、塩や酢と蜂蜜などがソースに使われていたのに、トマトによってそれらは忘れ去られ、現在のみんなの愛するイタリア料理の基本の味の構成が出来上がった。


これはBufalloというナポリ地方特別のモッツァレラチーズ。

奥が深そうなので後編に続く・・・

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Sea Food Restaurant [素敵なレストラン]

私たちの訪れたのはビーチのすぐわきにある海の見えるレストラン。Milanoでは新鮮なシーフードは食べられないので迷わずエビとズッキーニの生パスタと、シーフードミックスのフライをオーダー。Leylaのチョイスは白ワインの効いたボンゴレ。

エビが何と言ったらいいのか?普通Milanoなら、ビン詰めになっているエビを使っていると思うが、このエビはむきたてとでも言おうか・・・とっても新鮮で潮の香がした。

日本の皆様にはエビやイカの天ぷらは珍しくも何ともないだろうけれど、Milanoに住む私たちにとっては涙ものの一皿だった・・・

Firenzeに語学留学していた経験のあるLeylaから耳寄りの情報。もし、海で取れ立てのシーフードを使用していない、もしくは館やビン詰めのシーフードを使用している場合、絶対にメニューに星をつけないといけないらしい!!なんというお役立ち情報・・・これからシーフードをオーダーするときは星なしで。


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食の街Parmaで [素敵なレストラン]

Parmaは言わずと知れたイタリアきっての食の都なのです。

大きなParmiggiano reggianoチーズや、Prociutto crudo(生ハム)で有名なこの街のレストランのメニューでParmaという名のクレープをみつけた!!たったの4euroで高級生ハムとチーズのたっぷり入ったクレープ・・・

それからかわいいGelateria(アイスクリームショップ)もあった。MilanoにはないオリジナルなテイストのこのGelateriaは、ジェラートのコーンへの盛りつけ方もなんだか個性的。お花みたい。

でも私のオーダーはカップ・・・でもカップも個性的・・・

Parmaにお越しの際は是非ご賞味あれ・・・


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Pizzeria di Porta.Ticinese [素敵なレストラン]

たまにしかお伝えできないMilanoレストラン情報。といってもMilanoにはほとんどいいレストランはないのです。建物の内装しかり、質はGiacomo曰く、“Milanoでは生きていけない・・・”のだそうで。彼は食べ物のとってもおいしいFirenzeはトスカーナ地方の出身なので。Giacomo Pastaなる彼の料理は私はたまたま御馳走になったことはないけれど、とってもシンプルだけどおいしいらしい。

今回は質、内装ともにナイスなPizzeria(ピザ屋さん)。Duomoからトラム3番に乗ってPorta Ticinese、DIESEL Wallが見えたら降りる。薄めのクリスピーピザなのでちょっと大きめだけれど全然食べきれる。種類も豊富。何人かで行って違う種類をオーダーすると楽しめる。

おいしいピザ屋さんの見分け方はお店の入り口からピザの焼き釜が見えることらしい。ここは、見えてます。

平日は比較的空いているけれど、休日は満席。地下にも席があって、素敵な洞窟風のつくり。


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