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イタリアンフードデザイン 2 〜スローフード文化〜 [素敵なレストラン]

そろそろ仕事が再開するな〜という今日このごろ、香港人の彼はもう始まってていないので、ゆっくりと食文化について豆知識を増やしてみたり、今までの作品、活動をまとめてみたり。彼の働く3Mはイタリアにしては珍しく夏休み短いな〜〜、あ、あそこはアメリカの会社か・・・

ところで、イタリアがトマトと出会ってから・・・

19世紀になるとパスタの人工乾燥設備が考案されパスタの生産性は飛躍的に向上、イタリアのパスタは欧州各国や米国まで輸出されるようになった。また、1880年から1920年にかけて400万人にのぼる南イタリア人が米国に移住、イタリア食文化もあわせて輸出していくことになる。そうか、だからボストンに留学中に中華街ならぬイタリア街があったんだな・・・彼らを原点に米国にイタリア食が広まり、現在ではアメリカの第2国民食と言われているらしい。!?!?なんと・・・そういえば、アメリカ人はピザ好きだもんな!!!!全然イタリアのとは違っているけれど。分厚いからね。うちの妹からの衝撃アメリカレポートでは、彼らはチョコレートをピザにかけて食べているらしい。おぇっっ・・・


そんなことしないで食べてね。Pizza Bianca。トマトを使っていない白いクリームソースとチーズのピザ。ナポリのピザ選手権で優勝したという職人のいる店で。

しかしところで、栄養学的な価値を顕在化させ、イタリア料理が世界的な脚光を浴び始めるのは1975年のアンセル・キース教授、1983年のロベルタ・サルバドーリ女史の『地中海式ダイエット』が著されてからなのだそう。これらを契機としてイタリア国内でも南イタリアの食事が見なおされはじめ、米国でもイタリア料理をベースにした“カリフォルニアキュイジーヌ”に発展している。そして現在では、中国料理に次ぐ喫食人口をもつのではないかとも言われるに至っているのだそうだ。

そうか!!だから南イタリアは食の宝庫なんだな。ミラノにいるよりかなり食を楽しめたし。日本人には嬉しいシーフードとトマト、オリーブオイル、トマト・・・

近年の動きとして、大量生産による食の均質化、合理化に対するカウンターカルチャーとして“スローフード”という概念がイタリアから発信されている。イタリアにはスローフード協会ならぬものがあり、“「急ぎ足の生活」が習慣や文化を崩壊させつつあることに危機感を感じ、郷土料理の風味と豊かさを再発見しようと各種の活動をしている”のだそう。彼らのあいだでは、良い食生活がどのように私たちの精神・肉体どちらにとってもの健康増進につながるかなど、真剣に議論されており、根底に流れる思想がイタリア食文化に通じていることを考えると、イタリアは高度な食文化の発信基地であるといえるのではないか。イタリア人はみんな料理好き。それに、インスタント食品は滅多に買わない。まず、カップヌードルが無い!!!!

素晴らしい。現在アメリカから発信されて日本でも常識の一部となっているLOHAS的な生活。ご存知でしょうか??LOHASとは、Lifestyle of Healthy and Sastainabilityの略で、環境や健康に配慮したライフスタイルの促進をテーマにしている。UnileverのworkshopでCRMのエクササイズをしたときに調べたUnileverブランドの一つであるLiptonも、アメリカではめっきり健康志向。ホームページはこちら。お茶が体のどの部分にどんな効果があるかまで調べられる機能付き。それとイタリアンな食生活が直接結びついているかはわからないけれど、それを考えると、日本でイタリアンがこれほどまでに受け入れられた理由はわかる。日本人は古来から自然を愛し、その恵みを尊重する文化を持っている。それに、イタリア料理は味付けは至ってシンプルで、素材を活かす。そのシンプルなテイストは、日本人にはフランス料理やトルコ料理より親しみやすいだろう。それにオリーブオイルは普段からそれを使わない日本人は、便通を良くするはたらきがあるのだそうで、ダイエットに最適。それでなくてもヘルシーオイル。


Fritto di Grazia Ischitana。イスキア島の海の恵みフライ。なんじゃそら。

そもそも、イタリア料理はゆっくり時間をかけて会話や料理を楽しみながらいただくのが基本。素材は自然の恵みをたっぷり使った、農薬の使われていない食材達。この前なすを切ってみると、ぶっとい幼虫が!!気っ持ち悪かったのでしばらくなすを買っていなかったけれど、薬を使っていないからこそなのでは??日本では均一に揃った野菜、無視なんて心配する必要の無い野菜、全部パックされてる野菜が売られているけれど、こっちではカタチも不揃いで、どさっとカゴに並べられた野菜達を計り売りしている。そんな野菜だからこそ、生で食べても、パスタにしてもフレッシュなのだろう。日本にいた頃、私は生野菜が嫌いだった。スープやみそ汁に入れてボイルしたり、煮付けになっている野菜、天ぷらでも野菜が大好きだけれど、生のサラダはちょっと・・・でも、イタリアに来てからよくサラダを注文するようになった。トマトやその他の野菜がとってもフレッシュだから。

アメリカから輸入されたLOHASなトレンド。それは、自然の恵みを大切にする日本人の心と、アメリカナイズされてきた現代社会の中での食生活の見直しという場面で、イタリアの食生活を日本にますます、日本に限らず世界中にますますイタリア料理が受け入れられていった末の一種の結果となんだろうな。イタリア発、アメリカ経由、日本。でも、日本人はもともとヘルシーな食生活を持っている。それにLOHASなんて言わなくてもそんなこと、日本人らしく生きてればそこに自然に辿り着くのだ。その結果、日本にはLOHASな人や生活が充満中。

忘れてはならないのが、イタリアに来て、イタリア料理おいしいからといって食べ過ぎないこと。量は多いし、食べ過ぎは逆効果。正しくバランスの良い注文の仕方を心がけましょう、って私が今ナポリで食べたつけが来てるのだけど・・・・・・現在彼氏とお腹休め週間実施中。

健康と環境、現在の2大ライフスタイル課題・・・私の今のOIKOSでの仕事も、その波に乗せて、みんなの生活をもっとwell-beingなものにできればと考えている。

LOHASナビジネスを考えている、私のお勉強本>>>
日本をロハスに変える30の方法 ― BUSINESS LOHAS


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コメント 2

nack

ayuさんコメントありがとうございます^^
この牛アートは世界で、やられてるみたいです。
そして、たまたま今年は六月にリスボンでイベントが行われたみたいで、
その一環で、6月~10月まで、街のあちこちに展示してあるみたいです。
ちなみに、10月以降はこの牛さん達は売られていくみたいです~。

それにしても、美味しそうなピザですね^^
ワタシも、ローマ・ミラノでピザを食べましたがおいしかった♪
ぜひ、また食べに行きたいです☆
by nack (2006-08-26 01:07) 

ayu

ZAFTtoNACKさんありがとうございます。そうなんですね〜〜。牛さん売られちゃうんですね・・・
by ayu (2006-08-28 07:04) 

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