日に住む [大阪秋の陣]
ひさびさに大阪の和泉に住む友人と会った。堀江をうろうろしてから彼女の仕事の関係で雑誌をリサーチしに本屋へ。何件も本屋をハシゴして、hinismというきれいで透明感のある雑誌を見つけた。
今回購入したのは"4"。
『hinism(ヒニスム)』は、年1回ほど刊行というスローペースな出され方で、その存在を知らない人もきっと多いだろう。実際、イタリアに行く前からあったみたいだけれど、知らなかった。
日々にみる、
日常にいきる、
日本に住む、
そして日本に宿る。
ヒニスムとは、実は日常生活のことであったり、日本の“日”の字にかけた言葉であったり、また、太陽を意味していたり・・・とにかく、“生きる”ことというよりは、“生きている”という現実にフォーカスした雑誌。
日本人として、ヒト一人一人、個人としてのローカリズム、そして、パーソナルなこと、それでいて人としてグローバルな価値観が、何気ない写真、一枚一枚がぐっと見つめてしまう、考えてしまうような写真で語られる。写真の美しさも好み。
この日本人の“たたずまい”が英訳付きで海外でも販売されているのだそう。
販売経路も限られていて、ロット数も少なそうだし、こんなにストイックにひたむきな日に住むというテーマに打ち込んでいる雑誌に出会ったことがなかったから、なんだか幸せな気持ちになった。
こだわりをなくしたら意味がない。ヒトそれぞれ“こだわり”は違うけれど、生きるという行為については全員が全員一生に一回しか与えられていない貴重なもの。だからこそ、私はこだわって、こだわって生きたい。ヒニスムは、バックナンバーを揃えたい!
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