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くもり [大阪秋の陣]

“くもり”のある時ってありますか?というのは、なんかこう、もやもやするというか・・・やる気がないと言うか・・・いや、やる気はいつだってあるのだけど自分ではどうしようもないもやもやに巻き込まれているような・・・

見通しよくならないかなーとぼんやりしている。なんかこう、やらなければならないことに時間が割けなかったり、わかっていることをあえて忘れてしまっていたり・・・空回り。

でも、それは自分だけではなくて、今自分の周りがすべてから回っている気がする。

人は自分のことを棚に上げてしまう。そして、自分のことを棚に上げている時に限って他人を攻撃していたりする。自分にも言えることなのだけど、そういうときに人間というものが面倒くさくなったりもする。

そんなことが、日本全体で、どこでも、どんなに大きな組織でも起こっていたりする。みんながみんなよくできた人間にはなれないけれど、なにか方法はないものか・・・


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団塊のヒトのひとこと [大阪秋の陣]

今日リサーチの途中にふっと検索にひっかかったblogがあった。

そのblogのオーナーさんはいわゆる世間で言う団塊の世代の方なんだそうで、彼のトピックは、“なぜ、地方都市に住んでいる人々は東京に行きたがるのか?”ということだった。

・・・

私のイメージする(あくまでも勝手なイメージ)団塊の世代の人って、ガッツがあるないにせよ、どんどん東京に出て行って、稼いで、ってしていって、その挙げ句東京という首都にありとあらゆるものを集中させた張本人なんではないか?と思っていた。

彼の住む地域には、大企業ながら本社を東京に移さない会社が多いらしい。ここから世界と直接繋がっているので、移す必然性がまったくなく、世界を相手にしている企業が東京にいる必然性はまったくないのだそうだ。

胸を打つひとこと・・・

今大阪で活動している私にとって、このひとことには深くうなずかざるを得ない。地方発世界へのビジネス展開に、もう今はもはや日本市場のマーケティングはいらないのかもしれない。いや、いるのだけれど、もちろん日本人の人にだって商品のよさやブランドのことは知ってほしいし、応援してほしいのだから。でも、必要以上に日本=東京みたいな図式はいらないのではないか、と私も最近思う。もちろん、東京を否定している訳ではないし、むしろ東京に行ったらそこでしか買えないものとか見て、うきうきしてしまうのだけれど、現在webを介してこうやって日本全国の方々と間接的にでもコミュニケーションできるのであれば、企業だってそれができるわけで、下手すればぜんぜんお金をかけずにアイディアで地方の事業を世界で成功させられる。

とは言っても、このblogのオーナーさんは東京生まれの東京育ちなんだそうで・・・

でも、地方におもしろいものがたくさんあるって、みんな絶対昔からわかってたのに、最近になってデザインがそこに介入できるようになったことで、表現の幅が広がってきたから、このグローバル化が、俗に言う欧米化が進む中での、ローカルな展開なのだろう。

そう考えれば、イタリアに行く前に感じていたより、日本はデザインの国であって、そして一般の消費者の感覚だって、ものすごいスピードで変わってきている。

と、あらためて実感させてもらった夜だった。これからもっともっと大阪で頑張ろう。

なにせ、地方が好きだから。

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そろそろ再開です [大阪秋の陣]

ミラノから帰って来て、もう半年。もうずいぶん日本の暮らしの勘を取り戻し、彼と香港との遠距離恋愛にも、慣れということより、すでに外国人とつきあう時点で覚悟していたと言うか・・・もともとドライな方だったと言うか・・・なんだかんだですべてのことに慣れてきた今日、10月。

そろそろ最近忙しいとか言いつつも、こうやってなにかしら語ることはいいことだと思い直し、またblogを再開することに決めた。

新しい生活を始める時って、ものすごく勇気がいるし、多少なりとも今持っているもの、あるいは時間だったりを犠牲にしなければいけない。私は18の時からなので、かれこれ5~6年は家族と離れて暮らしていたのだけれど、今になって家から仕事に行けるようになった。だから、犠牲にしたのは一人で自由にだらだらできる時間で、得たものは疲れて帰って来ても、誰かがいておかえりと言ってくれること。しかもイタリアで過ごした2年弱、この期間で私は自分が思っている以上に人生で大切なものを学んだり、身につけたりした。

きっと私は関西から離れられないんだろうな、とつくづく思う。なんだかんだでイタリアに言っている期間以外関西圏から出たことがない。そしてこれからも・・・

関西発、世界、ローカルだけどグローバル、なんか、いいんじゃない?的なものに、引っ張られて生きていくんだろうな、と思う。

これからほそぼそと、またblogをやっていこうかな、と思う。

ひさびさです。

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目と耳で感じる夕暮れ [2007年日本、春・夏]

ひさびさに、日本の景色に目をむけてみた。電車から見えた田園風景があまりにもさわやかだったから。

忙しい毎日、暑い夏・・・チームマイナス6のメンバーとしては、エアコンを極力使わず、28℃以上は心がけたいもの。仕事をしていても、何をしていても、こうも暑いと頭がぼーっとする。現在は主な活動地を大阪に移しているのだけれど、暑い。日本の中でも暑い都市だ。でも大阪の中心から一歩出てみれば、さわやかな風の吹く風景がある。

夏の夕暮れ、風の通り過ぎる音と鮮やかな緑を見ると、肌で感じるよりもさわやかで、涼しい気持ちになれる。

日本人の生活に欠かせないお米、それを作っている田が、夏の夕暮れに、目と耳で“涼”をかんじさせてくれた。

目で見る、食べる、触る・・・当たり前の行為、それで感じることがすべてではなく、五感というものをすべて使って感じることが、“感じる”ということ。

風の過ぎる音、聞こえますか??

疲れた帰り道、ちょっとこんな場所に寄り道したくなりませんか??

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忘れられた時と場所 [はじめての香港]

はじめての香港、なんだかお腹いっぱいになってしまい、いろんなことがいっぺんに入ってきたな、と思っていたけれど、地元の人ですら気づいていないような場所、空間、時間がまだまだある気がしてならない。

今日は、最終日に忙しい中、私が仏教徒、お寺の娘だということで、彼のお父さんがわざわざ案内してくれたお寺に向かう途中の道でみつけた風景の、二枚の写真を紹介。湿度がすごいので、山手にあるレジデンスから少し登れば、熱帯雨林のような森の中を抜ける道があった。そこを抜けると僧の住む院のような場所と、少し高級めの住宅があって、お寺に繋がる道に出た。

妙にいい味出しているメールボックスを尻目に、お父さんからお寺に参拝する時のマナーなどを教えてもらう。そのお寺は、臨済正宗のお寺なのだそうで、宿坊から僧の食堂など大きなお寺だった。日本の臨済宗とは関係しているのかいないのかはわからないけれど、雰囲気は色使いが沖縄風だった。お香のいい香りの中、香港在住のタイ人のグループが、タイ式仏教のお祈りをしているところを発見。お父さん曰く、タイの人用に、彼ら用の参拝寺院が敷地内にあるのだそうで、こんなところでも多国籍なのだな、と実感。

タイトルの、忘れられた空間というのは、ここのこと。森を抜ける時、道の脇に東屋があって、おじさんたちがゲームを楽しめる用のスペースがあった。森と川があるので、湿度が痛いけれど、マイナスイオンの中で楽しめる、日本でっはみかけない空間。

でも、誰も使っていないようだった。もっと違う季節なら使っていたのかもしれないけれど・・・まだまだ知らない風景、たくさんあるんだろうな。

香港のデザイナーたちは、こんな空間知ってるのだろうか?知らなくてもいいんだろうけど、知ってると何かになると思うのだけれど・・・

他の香港の写真はこちらでどうぞ!

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Hong Kong Street [はじめての香港]

香港にはいろんなものが混在している。その象徴とも言える、中環(Central)のビジネス街と、それをちょっと入るとみつかる小さな路地。

高いビルの合間に、二階建てのバスと二階建てのトラムが走り、人々が絶え間なく行き来する。歩道も二階建てになっていたりして、立体地図が欲しい・・・それから、ミラノでおなじみのGiorgio Armaniのビルがあることでも有名。

そこをちょっと曲がると、こんな路地があったりする。ここには、昔ながらの店が並び、おじいさんやおばあさんがお土産や日用品などを売っている。そこに、いろいろな国から来た観光客も歩いているものだから、おもしろい。

SOHOと呼ばれる地区の北側には、中華テイストのモダンアクセサリーやリビンググッズなどをデザイン、販売している店も多く、店員さんたちはみんな英語を話すのでとても便利。それから、エッグタルトなる香港名物お菓子のお店、エリック曰く、香港No,1のお店がここに・・・イギリス統治かだった頃の、首相や政府の役員もおいしいと絶賛、何度も店を訪れたらしく、写真が飾られている・・・焼きたてが一番。

最近の香港は、というか、前からなのだろうけれど、トレンドなんていうものからは縁遠く、ほんとになんでもある、という印象を受けるけれど、地元の女の子の話や英語の雑誌を読んでみると、自然派食品や化粧品から始まって、ナチュラル系ファッション(アースカラーやナチュラル系のマテリアルを使っている服たち)もはやっているらしく、また、地元デザイナーは中国テイストをモダンテイストとミックスさせ、独自の雑貨を創っている。その雑貨が、オリジナルの中国雑貨と違って、なんか個性的でしっくりと、普段使いにできそうなかんじがして、香港のセンスみたいなものも、感じられたエリアだった。

ちなみに、そのSOHOの北側を、NOHOというのだそうです・・・このネーミングが微妙。香港っぽい。

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使い続けること [はじめての香港]

香港の海の足、ビクトリア・ハーバーのフェリーに乗ってセントラルに向かう途中。

近代的なビルの建ち並ぶセントラルを尻目に、フェリーが古いデザインをそのまま残しているのに気がついた。

写真は壁に付いているタイプだけれど、その他の列の椅子は、前と後ろが進行方向によって、背もたれを変えられるもの。金属製の白くて細い背もたれ、座席自体がレトロなロゴを使ってシンプルだけれどいい味を出している。

たくさんの観光客や地元の人達を乗せてきたんだろう、という年月を感じさせるデザイン。使えば使うほど味の出るデザイン、素材や用途にもよるのだけれど、やっぱり“いいもの長く”主義の私には魅力的なものだった。

また、“香港ってなんでもあるよ。”という言葉をよく聞く。本当に、なんでもある。西洋も東洋も関係ないし、大型のラグジュアリーショッピングセンターから、小さなローカルショップまで、伝統文化から世界のビジネス、仏教、キリスト教、その他の宗教たち・・・

スーパーマーケットには、日本と間違うくらいの勢いで日本製品が飾られ、もちろん他の地域からのものも、ないものがないんじゃないか?というくらい所狭しと並んでいる。

そんな香港の人が使い続けるもの、それって、どうやって選んでいるんだろうか??何かその選択が香港らしさを醸し出しているようで、

やっぱり文化や歴史、宗教、思想、経験、感性などいろんなことが組み合わさって出てくる、“選択”それこそが、何かうまく言えないけれど、アイデンティティとか、雰囲気とか、“っぽい”とか、“らしい”なんていうものになっていくんだな、とあらためて実感。

そんな中、彼らはここでもまた竹を使っていた。近代高層ビルを背景に、竹でいい味出してるフェリーを繋ぐおじさん・・・

言葉でうまく言えないけれど、これが香港なのか・・・と。

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香港の写真アップしました。こちらからどうぞ。


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Under Construction [はじめての香港]

先日紹介した竹の足場、ここ香港のビジネス街の近く、仕事帰りのビジネスマンや、若者、外国人観光客の多く集うエリア、Lan Kwai Fongでは、こうなっていた。工事中でも、それがちょっとした香港の雰囲気を醸し出すようなインテリアになっていて、おもわず人ごみの中シャッターをきってしまった。

ところでこの竹の足場、コメントを寄せていただいたので、調べてみました。そのコメントとは、これって香港だけのものなの?というもの。

“竹材の足場を用いて高層ビルを建設すると言う方法は香港の他、マカオ特別行政区、台湾、中国大陸などで見られ、アジアの一部地域特有の光景となっている。”

のだそうで・・・

なんで竹なの?という理由は、香港に隣接する広東省などで、丈夫で安価な竹が大量に入手出来るからである。なのだそうだ。安価で丈夫な上に、様々な使い方で様々な表情を見せてくれる竹、やっぱり個人的には大好きな素材。しかし、香港の足場はダイナミックだな。

香港人の友達は何とも思ってないようだけれど、実はこの景色っておもしろい。そして、自然と縦の構図でほとんどの写真を撮ってしまっている。これは、高いビルに加え、バスもトラムも歩道橋も、みんなみんな二階建てだったりするからなんだろうか??

もし一階と二階で違う場所に行く通路がある場合、3Dの地図が欲しい。それって私だけ??

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竹とコンクリート [はじめての香港]

街のあちこちで見かけるこの景色。

今や、ジャッキー・チェンの映画でもおなじみの、香港の芸術的とも言える、伝統的な工事の足場なのだ。

竹足場は今では資格も必要らしく なかなか人気職でもあるらしい。

何故竹なのか??

香港は日本とは違ってあまり地震がない。そこで、大きな揺れによって危険にさらされることはなく、竹は軽くて、安い伝統の素材を使っているんだそう。湿気の多い香港は銅鉄は錆びて使いにくく、確かにほとんどの建物が老朽化というよりは、湿気のせいで黒ずんでしまっている。イタリアのように、壁を白く塗ってもらうこともしばしば。

また、竹はデザインされたいろいろな形のビルを囲うようにして足場を組みやすい。これぞ、様々な用途に使えるアジアの、世界に誇る賢い伝統素材というところか。

高層ビルと竹の足場は、本当に圧巻。

竹が古くなると、割れてしまったりするのでは?という私の質問に、職人さんは、“竹は、湿気を含むことにより強化される。”と。そして、驚いたことに、彼らは古ければ古い竹を信頼する。それは、若い竹に比べて、どんなに大きなコンディションの変化にも耐えられるようになっているから。

街を歩くとこんなダイナミックな景色に出会うことって、あまりないな。と感動。それが伝統であることにも、感動。


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旅人の家 [はじめての香港]

実際に香港に来て、自分が思い描いていた香港とは違った風景をたくさん見た。というのも、彼や、彼の家族や友人のおかげで、ツーリストとして訪れれば絶対に行かないような場所に連れて行ってもらっているからこそ、なのだろう。

香港の家庭で、お父さんは仏教徒、お母さんはキリスト教徒、そこで家にはキリストと仏様両方飾ってます、という家庭は珍しくない。私は実家が室町から続く浄土真宗のお寺なので、小さい頃からそれしかなかったので、いくら宗教は自由といいつつ、家庭内に二つ以上の信仰が混ざり合うのはなんか不自然に感じてしまう。

香港には、いろいろな人が住んでいる。人種もそうだし、国籍もそうだし。わかりやすいのは、西洋と東洋の文化が混ざり合っているところだけれど、その他にも同じ中国系の民族でもいろいろな人が住んでいて、マレー系の人がいる。タイの人も、ベトナムの人も混在している。

そんな中、かろうじてガイドブックに載っている三棟屋博物館(Sam Tung Uk Museum)。

ここは、客家(Hakka)と書いて、ハッカと読む中国の漢民族のエスニック集団で、唐から元のころに華北から移住してきた人々の子孫らしい。東晋(4~5世紀)の末まで黄河流域に住んでいたが、異民族の侵攻に抵抗して破れ、また戦乱を避けて集団で南へ大移動した落ち武者たちの子孫と考えられる。あとから移ってきたため、いい所はとっくに先住民に占拠されて、大部分の客家は自然条件の悪い山間僻地に定住するしかなかった。

福建省の山間部では、外部からの襲撃を防ぐために、「土楼」(円形のものは円楼、正方形など四角形のものは方楼)と呼ばれる独特の集合住宅を築いて、一族がまとまって居住している。

広東省や香港では「圍」と呼ばれる、城壁のような壁の中に村を築く方法も取られていて、敷地内を通る一本の中心の通路が、すべての部屋に通じ、また、その部屋部屋がすべて一階二階とも横に繋がって、扉もない状態で生活していたようだ。先住民からすれば、よそから来た人たちだから、客家と呼んだという。だから、自分達の身を守るために一族がみんな同じ場所に暮らし、支え合ってきたんだろう。

このことから客家の間には、他の漢民族と比べ規律を重視する気風が生まれたらしい。

客家は華僑の主流であり、東南アジア各地の経済を掌握し、欧米諸国に広がっているのだそうだ。

現在中国のニュースと言えば、非常識きわまりない模倣品の販売と、ライセンスを無視したにせのキャラクター商品など、イメージが悪いけれど、あれだけ大きくて古い国ならば、いろんな歴史があって当然。今まで知ろうとしなかったことが山のようにあるんだろうな。

とはいいつつ、ダンボールの入ったシュウマイは食べたくないけれど・・・


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